複数の海外メディアは、ロシアのプーチン大統領がアメリカ側と協議し、停戦案について新たな厳しい条件を提示したと報じました。また、プーチン大統領とトランプ大統領が近く電話会談を行う見通しだとも報じています。
■一時停戦案 ロシアが厳しい条件提示か
プーチン大統領
「トランプ大統領率いるアメリカ新政権が、前政権によって破壊されたものを少しでも回復させようと全力を尽くしていることは知っています」
14日、会見でトランプ政権について見解を述べたプーチン大統領。アメリカが提案しているロシアとウクライナの30日間の一時停戦案について、アイデアは支持すると述べましたが、BBCはアメリカへ厳しい条件を提示したと報じています。
一方、トランプ大統領は日本時間14日深夜、自身のSNSに「きのう、我々はロシアのプーチン大統領と非常に有益な話し合いをすることができました。この恐ろしい流血の戦闘が最終的に終結する可能性は極めて高いでしょう」と投稿し、ロシアとの交渉の結果、戦闘終結に至る可能性は“極めて高い”との見方を示しました。
■G7外相会合 ロシアに停戦求める共同声明
カナダで行われていたG7=主要7カ国外相会合では日本時間15日未明、閉幕に合わせて共同声明が発表されました。
G7外相会合 共同声明
「ロシアが停戦に合意し、完全に履行するよう求める」
ロシアに停戦合意を要求する内容となった声明。拒否した場合、さらなる制裁やウクライナへ追加支援を行う旨も盛り込まれていて、ロシアへの圧力を強める形となりました。
一方で、ロシアを厳しく批判する文言はなくなっていて、交渉優先で反発を避けたいアメリカの意向が反映されたものとみられます。
■トランプ氏とプーチン氏電話会談へ
一時停戦合意に向け、錯綜(さくそう)する各国の思惑。ただ、現地では依然として戦闘が収まる気配はありません。
12日、ロシア西部・クルスク州を軍服姿で視察したプーチン大統領。ウクライナ軍によって掌握されていた州の大部分を奪還したと発表しました。
一方、ウクライナは14日、ロシアの石油精製所をドローンで攻撃したと現地メディアは報じています。
アメリカの特使がトランプ大統領に会談の内容を報告後、アメリカ、ロシア両首脳の電話会談が行われる見込みです。
(「グッド!モーニング」2025年3月15日放送分より)
[テレ朝news] news.tv-asahi.co.jp/
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